Cafe’ & Foods with Good Music & Live Show

Thursday, December 15, 2022

PONYと親父さん⑤

event_noteDecember 15, 2022 editBy PONY'STOY
12/13。少し早くなったのだが、四十九日の法要が終わりました。

雨が降る中での納骨となりましたが、この日が雨だったと忘れることはないだろう。

一つ、一つと予定が過ぎていく。
寂しいね。。。

ホント寂しいよ。

11/11、葬儀式 告別式のことを書き残していきます。

秋晴れの温かい日。
親父さんを思い出す様な穏やかな日。

ジャズを聴ける喫茶店をやりたいと1965年5/16にPONYをオープンした。

当時の菊川で喫茶店を開けるという時代のパイオニア的な革命的なことを始めた親父さん。

PONYがこれだけ長く存在意味を強く知らせる店になるとは当時、思ってもいなかっただろう。

昨夜の通夜式では、多くの弔問客からポニーの昔話をたくさん聞くことが出来たのも、どの時代でもポニーがいつも菊川にあったからだと思う。

今日は親父さんを送り出す日。
少し大きめな音でジャズを流すことにした。
「 Noboru Mix Vol.2」

どの曲をセレクトするか悩んだが、コルトレーン、ソニーロリンズ、ハンクモンブレー、モンク、マイルス、リーモーガンを中心に親父さんが聞いていた好きな曲を自分なりにチョイスした。

お経、そして故人の新しい名前「戒名」についての説明。コーヒーや音楽が好きだった親父さんを想い、心温まる唄を導師様がうたってくれて泣けました。。。

出棺前、棺の側で最後の別れ。
みんな親父さんの頬を触ったり頭を触ったり、棺の中をお菓子とリンゴジュース、お花でいっぱいしてあげた。

ふとTake Fiveが流れる。
良い曲が掛かるんだ。

外へゆっくり歩いて行くと駐車場のところで出棺を見送りに来てくれた知り合いを見つける。

そんな遠くから、もっと近くへ来て欲しいと思うが声が届かず。「見送りに来てくれてありがとう」と頭を下げた。

火葬場へ着き最後のお別れの時がきた。
時間の許す限り親父さん側で話しかける。

バタンとドアが閉まる音。激しい音。
この音には、慣れなくない。
数時間後には、遺骨へと変わってしまう。
嫌でも現実を突きつけられる。

収骨までの待ち時間は、久しぶりに話す親戚との会話。その会話の中でも親父さんとの思い出話が続く。秋の陽だまりがガラス越しに入り、温かいのだが心の中は寂しい気持ちで肌寒さを感じてしまう。

収骨。

あれだけ冷たかった親父さんだったが遺骨を大事に持った時、手にぐっとくる温かさを感じた。

あんなに大きかった親父さんをこうして抱えて持つ時がくるなんて想像もしてなかったよ。。。

葬儀場に戻り、初七日までのお経を終え、滞りなく葬儀が終わった。

精進落としはポニーにて会食となった。

今はお弁当を渡して終わることが多いと聞いたが、親戚がこんなに集まることはそうそう無いので皆でゆっくり時間の許す限り、賑やかに親父さんを想い続いた。

ふと厨房を見る。
さっきからずっと気配を感じていた。
あー居るねえと。
人一倍敏感なトーイがじいじの匂いがすると。

みんなが帰った後も、しばらくトーイと話していたが、どうやら親父さんの異変に気付いていたのは夏頃だったらしい。

そう言えば、親父が一人で店で寝ていると決まってトーイがずっと近くに居た。 
そのことを聞くと?!じいじが心配で離れられなかったとトーイが泣きながら答えた。 
きっとじいじは喉を切開してまで治療をされたくなかったから逝ったんだと。
俺よりリアルな言葉に、また大人っぽくなった息子の表情を見た。 
親父との最後の会話をお互い語りながらポニーの灯りを消した。。。 

生涯現役だと言っていた親父さん。
元気で黙々と働いていた親父さん。
音楽が好きでライブを楽しみにしていた親父さん。

絶妙なタイミングで出してくれるピザや賄い。
どれもこれも忘れません。
優しい言葉、忘れません。
今までありがとう。

これからもポニーと皆を見続けていてください。 

窪野 登。昭和14年12月11日生まれ。82歳。

今そうあるうちに思う存分に話しをしよう。
後回しにしないように。。。

みんなに訃報が届いた夜。
アオチンがミックステープを作ってくれたんだ。

そのテープが手紙と一緒にポニーに届いた。

CHK!!!



CHK!!!


四十九日の法要の時、ポニーでみんなで聴きながら過ごしました。しばらくポニーで流しています。

アオチンの手紙にも綴ってあるように聴いていると涙が出てくる。

親父さんの好きがいっぱい詰まったジャズ。
きっと親父さんもポニーで聴いているはずです。

メモリアルコーナーで飾ったジャケ、名盤「SOMETHIN’ ELSE」に入っている、錚々たるアーティストがセッションした「Autumn Leaves 枯葉」。この曲が流れると思い入れが深い。
親父さんがよく語っていたし、大きな音で一緒に聴いたことを昨日のことのように思い出すよ。。。

アオチンはポニーでライブを終わった後、親父さんと話していた。

その時、聞いていた音楽の話。
きっと親父さんが好きな曲をアオチンへ伝えていたんだと思う。

ありがとうアオチン〜!!
詳しくは、またこのDiaryで綴ります。


久しぶりに集まった従兄妹と親戚を写真にて〜

CHK!!!


左から〜
みっちゃん、ナオちゃん、幸子、麻美子、ふーちゃん、トーイ、俺、昌彦さん、トモちゃん、やっちゃん。


CHK!!!


たけちゃん、陽子、まさぼう、トーイ、俺、幸子。ちーちゃん、ナオコ、まゆみ。

CHK!!!


麻美子が作ってくれたお花。
しばらくポニーで飾らせて貰いました。




adios!!!